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アレルギーで任意保険への加入は可能?

生命保険

この記事を書いた人

綿引 隆弘(ファイナンシャルプランナー)

1995年大学卒業後、大手住宅販売会社に入社。FP資格を活かすべく2002年外資系金融機関に転職。ライフプラン・相続事業承継・リタイアメントマネジメント等、法人・個人への提案業務に従事。2012年、更なるソリューションを追求するために独立し現在に至る。~Improve your quality of Life~(価値ある人生のお手伝い)を旨として、人生に関わるすべての課題・問題に対し、ファイナンシャル・プランナーとして、また保険マンとして、そしてひとりの人間として、解決方法を見出していく活動をしています。ほけんペディアへの記事掲載については、より多くの方々に保険について詳しく知って頂きたいという気持ちと自分自身が真摯に保険に向き合うことが出来る素敵な時間になっています。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格トータル・ライフ・コンサルタント
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現代病のひとつとも言われる“アレルギー”でお困りの方も多いのではないでしょうか?

ところで、アレルギー持ちの場合、任意保険に加入できるものでしょうか?

ここでは、実際に保険に加入できるのかどうかについて、また加入時のポイントについて解説していきます。

アレルギー持ちでも任意保険に加入することは可能

ひとことで“アレルギー”と言っても様々な症状や疾患がありますが、代表的なアレルギーと言いますと、花粉症やアトピー、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎等が挙げられるかと思います。

アレルギーの場合、その症状や疾患によって保険会社の引受条件も様々なため、一概に「アレルギー持ちでも任意保険に加入することが出来る」と断言できるものではありません。

また、生命保険(死亡保険)・医療保険・がん保険等の引受条件の差異がありますので、状況によって、一般的な保険では加入が厳しい場合もあるかと思います。

アレルギーの症状や治療状況等により、通常の保険に加入できる場合と何等かの条件が付保される場合も考えられます。

加えて、一般的な保険での引受が難しい場合には、引受条件緩和型や限定告知型の保険や無選択型保険(無告知保険)も販売されていますので、いくつかの選択肢の中から、加入できる保険をセレクトしていくことが必要になる場合もあります。

いずれにしましても、引受条件や審査の状況を踏まえた上で、加入できる保険を選択していくことは可能と考えます。

まずは、アレルギーの症状を各保険会社および保険種類の引受条件と照らし合わせていく必要があります。

任意保険の申し込みで審査される内容とは?

保険加入の際の引受条件や審査についてですが、そのアレルギーの部位や症状、現症/既往症、治療内容・治療期間、入院や手術の有無等によって、各保険会社によって引受条件が異なります。

また、死亡保険と医療保険、がん保険等の保険種類によって、それぞれ引受条件が異なります。

尚、審査方法としては、主に「医師扱」・「健康診断書扱」・「告知書扱」等がありますが、いずれも各保険会社所定の告知項目があり、質問事項に沿って告知していく必要があります。

アレルギーの症状や疾患の種類、状況(今後の治療予定等の経過)によって、各保険会社の引受基準に照らし合わせ、「無条件(申込通り)」から「保険金削減」、「特別保険料」、「部位不担保」、「延期」、「引受不可」等の判定があります。

また、無条件以外の引受条件(特別条件)が提示された場合、契約者(被保険者)が、その条件を承諾する形で加入が可能となります。

任意保険に加入する際のポイント

ここでは、任意保険に加入する際のポイントについて解説をさせて頂きます。

告知は正直におこなう

当然の事ながら、告知は正しくすることが大切です。

告知については、出来るだけ詳細内容を告知することで引受条件が緩和されるケースもありますので、しっかりと告知することをおススメします。

例えば、現在治療中の場合、治療の期間や処方されている薬剤名、投薬量等の情報も告知することで引受条件が変わることもあります。

また、被保険者の健康状態を総合的に判断し、引受の可否や条件を判断するため、健康診断書等の提出を求められるケースもあります。

ファイナンシャル・プランナーに相談する

保険に詳しいFPに相談することで、各保険会社の引受条件の目安等について相談することが出来ます。

同じアレルギーでも、引受条件や告知内容も異なりますし、加入前に事前照会等をかけることが出来る保険会社もありますので、まずはFPに相談される事でより意向に合った保険に出逢える可能性が広がります。

保険加入の審査に落ちた場合の対策

上述しました通り、各保険会社の引受条件や審査は様々です。

アレルギーの症状や疾患、治療内容の状況等により引受が出来ない場合もあります。

そうした場合には、一般的な保険料よりは割高になりますが、引受条件緩和型や限定告知型の保険も検討されると良いでしょう。

ほとんどの引受条件緩和型や限定告知型の保険では、告知項目は3~4項目程度となっています。この告知項目に該当しなかった場合には、無条件で加入が可能です。

また、それでも審査に落ちてしまった場合には、無選択型保険や無告知保険という告知を必要としない保険も販売されています。

但し、保険金額が少額、保険料がさらに割高になってしまう弊害はありますが、何かしらの保障を持っておきたいと思う方にとっては、最終手段としてお考え頂くのも良いと考えます。

■こちらの記事もご参照下さい。

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まとめ

ここまで、アレルギー持ちでも任意保険に加入できるかについて解説をして参りました。

アレルギーは、花粉症等の比較的軽度なものから、全身性エリテマトーデス(※1)やアナフィラキシー(※2)等、重篤なものまで様々な症状・疾患があります。

そもそも、アレルギーとは何か。
アレルギーは、“あるものに対して過敏に反応する免疫反応”と言われています。

ただ、アレルギーを引き起こす原因については解明されていません。生活環境や抗原に対する過剰な暴露、遺伝等が原因とも言われています。昨今、国内での患者数も急増しており、社会問題のひとつとも言えます。

投薬による治療方法が一般的ではありますが、デトックスや体質改善等も含めた免疫力を高める生活習慣(食事・運動等)を取り入れることで、改善されることも多いように感じます。

免疫力を高める食生活と適度の運動等、健康意識を高めアレルギーを寄せ付けないことも重要な方法であると考えます。

いずれにしましても、何らかの疾患に罹患した場合、保険加入の選択肢も狭くなりがちです。

保険は、まさに“転ばぬ先の杖“。
健康に不安を感じる前に、保障内容の充実した保険に加入しておくことが重要であると考えます。

■参考
(※1)全身性エリテマトーデス(指定難病49)
特定疾患(難病指定)をされている疾患で、何らかの原因で自己抗体を産生し、それによって全身の臓器等に障害を引き起こしてしまう自己免疫疾患を言います。
(※2)アナフィラキシー
アレルゲンが体内に入った直後から、短時間で全身の臓器に影響し、血圧低下や意識障害、場合によっては生命を脅かす状態になる場合もあります。この状態をアナフィラキシーショックと言います。

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