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簡単解説! 養老保険とはどんな保険?

生活

この記事を書いた人

秋吉 淳二(ファイナンシャルプランナー)

1988年大学卒業後、製薬会社に就職。その後、1999年に外資系生命保険会社に転職。2008年に現職。楽しい職場で楽しく仕事を続けていることに感謝している今日この頃。皆さんにもこの楽しさが伝わるといいなと思っています。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格
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「養老保険」という保険があることはなんとなく知っている人もいるでしょう。でも、どんな保障がある保険なのか、メリット、デメリットはあるのか、ということを知っている人は少ないでしょう。そこで、養老保険とはどんな保険なのかを解説します。

養老保険とは

養老保険の【養老】とは何でしょうか?

大辞林第三版では「老後を安らかにおくること」とあります。

つまり、養老保険とは「老後を安らかにおくるための保険」ということになります。

人生100年時代にはとても気になる保険ですね。

養老保険は満期まで続けると、満期保険金を受け取れます。

しかし満期までに亡くなった場合も、満期保険金と同じ金額が死亡保険金として支払われる仕組みになっています。

では、年金保険とはどう違うのでしょうか。

年金も老後にもらえるイメージですよね。

年金保険は満期まで続けると、満期まで積み立てられた年金の原資を分割して(年金として)受け取ることができる保険です。

しかし、満期までに亡くなった場合は死亡保険金として、それまでに支払った保険料とほぼ同じ金額が支払われます。

(年金を受け取っている途中に死亡した時は、その時の年金の原資が支払われ年金の給付は終了します。)

養老保険と年金保険の大きな違いは、保険料を払っている期間に受け取ることができる死亡保険金であると言えます。

貯蓄と保障を兼ねた保険

養老保険には保障が付いているのです。

つまり養老保険は『貯蓄と保障を兼ねた保険』です。

*『貯蓄』:満期まで続けたら満期保険金を受け取ることができます。
*『保障』:満期までに亡くなった場合は、満期保険金と同じ金額が死亡保険金として支払われます。

夢のような保険に思えてきました。

養老保険いいかも!と思っている人、もう少しだけ読んでください。

どんな保障もタダではありません。

その保障にもコストがかかっていて、毎月の保険料に含まれています。

つまり、自分が払う『貯蓄』の部分の上に、『保障』が乗っている感じです。

30年間保険料を払い、1000万円の満期保険金を手にする間に、『保障』のコストはきっちり払っています。

毎月の保険料は、同じ1000万円を手にする場合、養老保険>年金保険となります。

現在の必要性

保障が必要な人、もしくはあったほうがいいかなと感じる人は検討してもよいでしょう。

でも貯金替わりに契約するような保険ではありません。

金利の良い時代には満期保険金が総支払保険料を大きく上回るような状態でした。(たとえば、保険料800万円を払い、1000万円の満期保険金を受け取る)

しかし現在、多くの保険会社の養老保険で、満期保険金が総支払保険料を下回っています。

つまり、1000万円以上の保険料を払い、1000万円の満期保険金を受け取る、と言うことになります。

養老保険のメリット・デメリット

どんな保険にもメリット、デメリットがあります。

考えられるメリット、デメリットをまとめてみました。

メリット

満期保険金がある(つまりカケステではない)

がんばって保険料を払い満期を迎えると満期保険金を受け取ることができます。

一般的に言われるカケステの保険ではありません。

「カケステの保険はどうも嫌い!」という人は検討しても良いかもしれません。

死亡保障がある

契約した時から死亡保障があります。

しかし死亡保障は養老保険だけではなく、終身保険や定期保険など様々な保険で準備できます。

どれくらいの期間、いくらくらいの保障が必要なのか、そもそも保険で準備するべきものなのかも含めて考えることが重要です。

デメリット

保険料が高い

同じ死亡保障を確保するのに払う毎月の保険料が、他の保険種類に比べて高くなっています。
(養老保険>終身保険>定期保険)

保険期間が一定である

養老保険は保険期間満了を迎えると、満期保険金を受け取り保険は終了します。

いわゆる更新などによる保険の継続はできません。

養老保険が向いている人の特徴

死亡保障が必要な人です。

しかしその必要性が一定期間であること、かつ高い貯蓄性を求める人です。

以前40歳代の独身女性からこんな相談がありました。

「親も高齢になり、私がもし先に死ぬことになったら、いくらか残してあげたい。今後、結婚するつもりはないので、自分の老後も心配。」

親のことも心配しつつ、自分自身の老後にも不安を抱えていました。

つまり、親が亡くなるまでの期間は保障があった方がいい。それ以降は自分の老後のためにもなるような保険です。

保障の金額、保険期間、毎月の保険料、保険種類など検討して養老保険を選ばれました。

まとめ

養老保険は自分のためでもあり、誰かのためにもなりうる保険とも言えます。

保険の仕組みとして、保険料の支払いを年払いや一時払いにし、貯蓄性をさらに高めることもできます。

また現在は、養老保険もバリエーションがあります。

生命保険の特徴を生かした変額養老保険や特殊養老保険。

また、円建て以外にもドル建てなどの外貨建ての養老保険もありますので、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

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