老後の不安を抱く人は多い? 不安解消の方法は?

生活

老後の不安を抱えている人は多くいらっしゃいます。なぜ不安に感じるのか・対処法としてどのようなものがあるのかを紹介していきます。

老後に不安を抱く主な理由とは?

誰もがいずれは迎える老後ですが、安心で有意義な老後生活(セカンドライフ)を送るには「健康」、「お金」、「生きがい」の3要素が不可欠だと一般的に言われています。

しかもこの3要素は密接に関係していて、どれが欠けても充実した老後生活は望めないとも言われています。

人はなぜご自身の老後について不安を抱くのでしょうか。その大きな要因は以下に挙げる項目が考えられます。

【理由1】公的年金のみでは不十分だと感じているから

老後の収入源を考える上で公的年金は主な収入源となりますが、現役の時の職業や所得によって人によって金額はまちまちで、当然ながら現役の時の所得よりも少ない金額の受給額になります。

老後の計画を早めにしたい方は、日本年金機構から定期的に送付されてくる『ねんきん定期便』をチェックしたり、日本年金機構に受給見込額を問合せしておくなどの下調べをしておくと、貯蓄の計画や老後の生活設計を立てる上で目安となる金額が分かるでしょう。

【理由2】貯蓄や退職金が少ないから

年金額は現役の時の収入よりも少なくなりますから、生活費などの不足額については自助努力で貯蓄しておく必要があります。

退職金を受取れる方は老後の生活資金の一部資金として考える方も多いのではないでしょうか。

自分がどのくらいの退職金を受け取れるのか?事前に確認することも重要です。

老後の生活を想定しライフプランを立案されておくと老後の必要資金や事前の計画的な貯蓄の必要性が明確になると思います。

ファイナンシャルプランナーにライフプランについて早い時期に相談されるとよいでしょう。

【理由3】病気やケガの心配があるから

当然のことながら高齢になるほど病気やケガなどの健康上のリスクは上昇します。

今日においては、医学や医療技術の進歩で重篤な病気やケガが原因で死亡に直結するケースは少なくなってきておりますが、その代わりに多額の医療費が掛かったり、治療期間がかなり長期化したりするケースが多く見られます。

収入源が少なくなった老後に高額化した医療費が家計を圧迫しないとも限りません。

老後に必要だと言われている資金額

2018年6月より計12回金融審議会市場ワーキング・グループにより検討・審議された内容について、2019年6月に発表された「高齢社会における資産形成・管理」報告書、俗に言う「年金2,000万円問題」の端を発した報告書では老後の資金不足額を算出しています。

このケース事例では、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円であり、まだ20~30年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で1,300万円~2,000万円になる、という表現をしています。

これはあくまでケース事例として見る必要があると思いますが、実際は該当する方の年金額、資産背景、副収入の有無、どの程度の生活費で生活するか、等の条件を複合的に計算する必要があります。

よって一概にいくらあるから十分とか、なかなか判断は難しいのですが、上記の通り老後まで見据えたライフプランの立案をされてみるのが一番明確な方法かと思います。

老後の不安を解消するための対策

上でも触れましたが、安心で有意義な老後生活(セカンドライフ)を送るには「健康」、「お金」、「生きがい」の3要素が不可欠だと一般的に言われています。

特に「お金」の不安を解消することは豊かな老後を過ごす上で必要不可欠な項目だと思います。

対策の準備として以下の項目を見て参ります。

不足しているお金を把握する

逆算の発想になりますが、老後の不足額を知る上で最も効率のいい方法だと思います。

算式としては

老後の必要額-(老後の収入額×収入を得られる年数+貯蓄額)

具体的な金額については当然ながら人によってまちまちですので、ライフプランを実施されることをお勧めします。

ライフプランを得意とするファイナンシャルプランナーに相談されてみて下さい。

老後に必要なお金を準備する

現役世代での老後を見据えた資産形成の重要性は誰もが考えることですが、年金以外の「お金」の準備については様々な準備の方法があります。

特に昨今言われているのは自助努力での資産運用です。

理由としましては、この低金利が継続している中、国としては物価目標2%を掲げています。

ということは今後のインフレに対応できるだけの資産運用、資産活用を検討していかないと、「お金」の価値が目減りすることになりかねません。

運用を図るための商品には商品ごとの様々なリスクは存在しますが、リスクを十分理解され、また一局集中させるのではなく、緊急時にいつ解約しても元本保証のある商品との分散投資を心掛けるようにしましょう。

保険の加入を検討する

上述の通り高齢になると病気やケガなどの健康上のリスクは上昇します。

医学や医療技術の進歩で重篤な病気やケガが原因で死亡に直結するケースは少なくなってきておりますが、その代わりに多額の医療費が掛かったり、治療期間がかなり長期化したりするケースが多く見られます。

収入源が少なくなった老後に高額化した医療費が家計を圧迫しないとも限りません。

そうならないためにも現役世代のうちに老後の事も視野に入れ保険加入をするように心掛けましょう。

まとめ

以上老後の不安を解消するための「お金」について見て参りましたがご理解いただけましたでしょうか。

セカンドライフを控えたお客様によくお話することなのですが、老後の備え(貯蓄・保険)は「親としての威厳」を保てる様な内容になっていますか、といったお話をよくさせていただきます。

どういうことかと言いますと、老後の基本的な生活がお子様からの支援を受けないといけなかったり、万一があった時に「葬儀費用も準備してなかったのか・・・」とか、入院した際に「病気への備えはしていなかったの?」とか、介護状態になった場合にお子様に経済的な負担を掛けてしまい、お子様の生活を圧迫させるようなことが出てくると「親としての威厳」は保てますか?ということです。

あらゆる事態を想定し現役世代から早期に準備を始めることで、ご本人はもとよりお子様やご家族に経済的な負担を掛けない老後こそが「有意義」な老後と言っていいのではないでしょうか。

今後の資産形成・資産運用、また老後のことも視野に入れた保険準備や保険の見直しについては、あらゆるリスク回避についての知識を持ち、社会保障制度に詳しいファイナンシャルプランナーに相談されてみて下さい。

また、ライフプランを実施されることも不安の無い老後を見通す上で有効な問題解決の一手かと思います。

執筆者

坂本 雄一(ファイナンシャルプランナー)

1993年大学卒業後、熊本の地方銀行に入行。融資業務、預金業務、資産運用業務を経験。より顧客の人生設計(ライフプラン)やマネープランに銀行員として的確にアドバイスがしたく16年3か月の行員生活に終止符を打ち、外資系金融機関へ転職。その後は、よりファイナンシャルプランナーとしての活動の幅を広げるべく独立し現在に至る。熊本県下最大の住宅展示場で資金相談会も定期的に開催中。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士住宅ローンアドバイザー
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