住宅を購入したら保険を見直しましょう、って皆さん聞いたことないですか。
今回は、住宅購入と保険についてみていこうと思います。
住宅購入後に考えるべきリスク
住宅を購入する際にほとんどの方が銀行からお金を借りて、つまり住宅ローンを組んで購入をしていると思います。
ローンなんで勿論支払いは、『待ったなし』で一般的にはその期間35年! そこにあるリスクとはどういったものがあるでしょう。
死亡のリスク
もしローンを組んでいる方が亡くなったらそのローンは、どうなるのでしょう。
私も住宅ローンを組んでいますが、亡くなった時にローンを妻や子供たちに残すと考えるだけでゾッとします。
でも安心して下さい。住宅ローンを組む際には、一般的に団体信用生命保険、略して『団信』に加入します。
その団信の保障内容も色々ありますが必ず共通してあるのがローンを利用して資金を借りている方が亡くなった時に、その際に残っているローン残債が保険によって『チャラ』になるものです。
その為、家のローンの心配はしなくても良いのです。
老後のリスク
住宅ローンを組む時の大切なポイントの一つとして挙げられるのは、いつ組むかという入口といつ終わるのかという出口です。
例えば65歳でリタイヤする予定の方の場合、ローンの完済時期が65歳を超えるときは65歳時にはしっかり完済できるようそれまでに繰り上げ返済(月々やボーナス返済ではなくまとまったお金で返済する方法)を実行していく必要があります。
(繰り上げ返済には、返済期間短縮型と返済金額軽減型とあります。)
病気やケガのリスク
住宅ローンは、病気やけがになって収入が減ったからといって『今月、ちょっと返済を待ってや!』なんてことは言えません。
その為収入が下がるような長引く病気やケガの対策も必要になります。
住宅購入時に保険の見直しをすべき理由
住宅購入前には万が一世帯主の方が亡くなったら、その保険金の内訳として残された遺族の住宅購入費用や当面のお家賃などが含まれているのが一般的です。
その為住宅ローンを組み団体信用生命保険に加入しますとその保険金分を削減できる為保険料を下げることが出来る可能性があります。
また住宅ローンの返済を団信の内容でカバーできない場合は、それをカバーする保険が必要になります。
加入や見直しを検討すべき保険
火災保険・地震保険
これは家そのものや家財にかけるものになります。ご自宅が火災や最近では水害、台風なんかも多くありますがそういったことでご自宅に被害が出たときに保険金が出ます。
また家だけでなく家の中にある家財に保険をかけることも出来ます。
不慮に、自分で家財を壊してしまった場合や家を傷つけてしまった場合などでも対象になるものもあります。
知らずに請求漏れなどありますので、補償内容をしっかり把握しましょう。
団体信用生命保険
フラット35を除き一般の銀行のローンを利用する場合この団体信用生命保険の加入は条件になっています。
つまりこの団信という保険に入れない場合ローンを組めないということです。
既往症のある方でご心配な方には、緩和型団信もありますのでご参考下さい。
団体信用生命保険は、その金融機関によって保障内容に個性があります。
死亡・高度障害を基本にがんになった場合、急性心筋梗塞・脳卒中の所定の条件を満たした場合などなどです。
ただ保障内容を良くすると金利が上がることが一般的です。
団信の保障内容とそれに伴うローン返済額の違いを理解し検討しましょう。
その他の民間の生命保険
団体信用生命保険で住宅ローン分をカバーできるのでそれに伴い再度ライフプランに基づき保障額に適した保険のサイズに見直しましょう。
また住宅ローンの返済は待ったなしです。団信でカバーできない点を民間保険でカバーしましょう。
特に最近では就業不能タイプといって働けなくなった場合、例えば障害年金1、2級や身体障害者手帳1~4級など公的な制度に連動して保険金給付があるものもあります。
月々や年間の住宅ローン返済額を基準に保険金を設定して組むと安心かもしれません。
医療保険にも入院一時金といって入院すれば日帰りでも20万円まで給付を受けることができるものもあります。
ご家庭の必要に応じてご検討ください。
まとめ
ライフプランにおける一般的な三大支出の一つである住宅購入。
その際に住宅ローンを利用すると団体信用生命保険に加入することで生命保険保障額の見直しやまた家計における住宅支出額が大きく変わることが多いのでその家庭の生活出費を見直す良い機会です。
その後の人生をより安心してまたより豊かに過ごしていく為にライフプランを作成し万が一の保険、また残り万が九千九百九十九の生きていくお金をしっかりと見直しましょう。
そしてこれからを一万分の一万、つまり万全にしましょう(笑)
我々ファイナンシャルプランナーがその一助になれば幸いです。