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医療保険に複数加入できる? 4つのメリットや向いている人の特徴3選!

医療保険

この記事を書いた人

綿引 隆弘(ファイナンシャルプランナー)

1995年大学卒業後、大手住宅販売会社に入社。FP資格を活かすべく2002年外資系金融機関に転職。ライフプラン・相続事業承継・リタイアメントマネジメント等、法人・個人への提案業務に従事。2012年、更なるソリューションを追求するために独立し現在に至る。~Improve your quality of Life~(価値ある人生のお手伝い)を旨として、人生に関わるすべての課題・問題に対し、ファイナンシャル・プランナーとして、また保険マンとして、そしてひとりの人間として、解決方法を見出していく活動をしています。ほけんペディアへの記事掲載については、より多くの方々に保険について詳しく知って頂きたいという気持ちと自分自身が真摯に保険に向き合うことが出来る素敵な時間になっています。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格トータル・ライフ・コンサルタント
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医療保険加入を検討する際に、複数の医療保険に加入することが出来るのかとお悩みになることもあるかと思います。

例えば、同じ種類や目的では1つの保険にしか加入できないのか、いくつかの保険を併せて複数の保険に加入できるのかなど、わかりにくい点も多いのではないでしょうか。

ここでは、医療保険を複数加入することについて、同じ種類や目的でも複数の保険に加入することによるメリットやデメリット、複数加入をするのに適している人の特徴などをわかりやすく解説していきます。

医療保険の新規加入や見直しを検討される際の参考にして頂けたら幸いです。

医療保険の複数加入に関する基礎知識

そもそも複数の保険に加入できる?

そもそも同じ種類や目的でも複数の医療保険に加入できるの?という疑問をお持ちの方も多いかと思いますが、その答えは、「同じ種類や目的でも複数の医療保険に加入できる」が正解です。

保険会社あるいは保険種類によって保障内容も多様になっており、ご自身の意向に沿った形で複数の医療保険を組み合わせて加入するということが可能となっています。

複数の医療保険から給付金をもらえる?

医療保険に複数加入することで、入院給付金や手術給付金、その他特約の給付金はそれぞれの保険から支払われることになります。

例えば、手術給付金について例を挙げますと、多くの医療保険は手術給付金について「入院給付金日額の〇〇倍」という設定となっています。ですので、複数加入することによりそれぞれに設定した入院給付金日額と倍率によって支払われます。

また、その他特約についても、それぞれの保険からの支払いになりますので、受け取れる給付金額は加入分だけ多くなると考えられます。

下記に一例を挙げさせて頂きますので、ご参照下さい。

<例>

医療保険A 医療保険B
入院給付金日額 5,000円 5,000円
手術倍率 入院給付金日額の10倍 入院給付金日額の5・10・20・40倍
入院一時金 5万円 10万円
通院特約 5,000円/日
先進医療特約

このように保障内容の異なる医療保険A・B両方に加入することや別々の特約を付保することで、保障内容を充実させることが可能になります。

なお、医療保険・がん保険に付帯することが出来る「先進医療特約」について、「先進医療でかかった技術料相当額」が高額となる場合もあり、重複して支払われるのかと疑問に思われる方もおられると思いますが、今のところ一般論として重複して給付金を受け取ることが出来ると考えて良さそうです。

複数の保険に加入を検討される場合、『保障内容の充実した特約』を起点に保険の設計をすると、バランスの良い保障を持つことが出来ます。

医療保険に複数加入する4つのメリット

前章では、医療保険の複数契約が可能である、という点について解説を行ってきました。

ここからは、具体的に保険の複数契約を行った場合にどういったメリットがあるのかという点について解説を加えて行きたいと思います。大きく分けると4つのメリットがありますので、1つずつ解説して参りたいと思います。

受け取り金額が多くなる

当然ながら、複数の医療保険に加入することで、それぞれの医療保険から保険金・給付金が支払われますので、1つの支払事由に対して(例えば、手術給付金や入院給付金等)受け取ることが出来る金額は多くなります。

ここでは、上述「複数の保険から給付金をもらえる?」の加入例を参考にケーススタディを掲載します。

入院期間10日・手術あり・入院後の通院5日の場合

ケース1 医療保険Aのみに加入している場合

医療保険Aの給付金試算
「入院給付金」・・・50,000円(5,000円×10日)
「手術給付金」・・・50,000円
「入院一時金」・・・50,000円
「通院給付金」・・・25,000円(5,000円×5日)
医療保険A 給付金合計 175,000円

ケース2 医療保険Aと医療保険Bともに加入している場合

医療保険Bの給付金試算
「入院給付金」・・・50,000円(5,000円×10日)
「手術給付金」・・・100,000円(入院給付日額の20倍の手術として試算)
「入院一時金」・・・100,000円
医療保険B 給付金合計 250,000円

医療保険A+医療保険Bの合計した給付金は、425,000円

上記のケースのように、複数の保険を併せ持つことで保障は手厚くなりますので、より大きな安心を享受することが可能となります。

かといって限りなくいくらでも複数の医療保険に加入できるわけではありません。加入者の年齢や職業、収入などによる制限や加入できる保険金や給付金には上限が定められていますので、詳細は保険会社へご確認ください。

各保険の“いいとこ取り”ができる

各保険会社の保険は、保障内容や付保することが出来る特約に違いがあり、それぞれ異なった特徴があります。

例えば、三大疾病やがん保障、あるいは女性疾病を手厚くカバーした保障など、様々な特約を付帯することで保障内容を自由に設計することが出来たりします。

加えて、入院日額タイプや一時金タイプの保険種類もありますから、各医療保険の特徴を双方で補完し合うような保険加入も可能です。

つまり、複数の医療保険を契約することで、それぞれの特徴を活かした保障内容を確保することが可能になります。

これは終身保険や定期保険・がん保険でも同様ですので、各保険の特徴を理解し充実した保障を持つことを心がけるようにしましょう。

保険の見直しがしやすい

保険を複数に分散して加入していると、保険の見直しの際に保障の過不足を見ながら保障の追加や削減が出来るため、ご自身の生活状況に合わせた保険設計が可能になります。

例えば、大きな抽斗と小さな抽斗があるタンスは、衣類を整理しやすいですよね。

保険設計においても、保険を複数に分散して加入していることで見直しの際に細かな点まで考慮して検討することが可能となります。

リスクを分散できる

4点目のメリットとして、リスクを分散できるという点が挙げられます。

この「リスク」は大きく分けると「保険会社の信用リスク」「保険金・給付金の支払い要件の違いによるリスク」の2つに分けることができます。複数の医療保険に分散して加入することで、保険会社の破綻リスク回避や保険金・給付金の支払い要件等のリスク回避と同時に保障を相互に補完することも可能になります。

以下で1つずつ確認していきましょう。

保険会社の信用リスク

まず、保険加入時のリスクとして、破綻のリスク等、保険会社そのものの信用リスクがあります。
複数に保険契約を分散することで、保険会社そのものの信用性・健全性もまた分散することが出来ます。

保険金・給付金の支払い要件の違いによるリスク

実際の保険金・給付金の支払い要件の違いによるリスクも見逃せないところです。
特に医療保険やがん保険の場合、各保険会社の保険種類や保障内容等によって、保険金・給付金の支払い対象になる傷病名・手術名が異なるケースがあります。以下に主だったケースについて解説しておきます。

手術給付金について

手術給付金については、保険会社の約款で定められた88種類の手術項目(実際に対象となる手術の数は約600種類くらい)に絞った保障内容のものや公的医療保険制度の給付対象となる約1,000種の手術をカバーしたものがあります。

手術給付金倍率についても、入院給付金日額の5・10・20・40倍の手術給付金が支払われるタイプから入院給付日額の10倍のみとするタイプ等があります。

また、同程度の手術でも外来手術と入院を伴う手術とでは手術給付金倍率が異なるタイプもあり、手術給付金についても保険商品によって大きく異なります。

加えて、昨今では腹腔鏡・胸腔鏡手術等も増えてきており、手術給付金の支払い対象の可否についてもチェックしておく必要があります。

入院給付金について

入院給付金について例を挙げますと、日帰り入院から保障されるタイプや1泊2日から保障されるタイプ等もあり、保険種類や加入時期によって異なります。

通院給付金について

通院給付金については、特約として付保できるタイプとそうでないタイプに分かれ、付保できるタイプでは入院の前後の通院をカバーするものや入院後の通院のみをカバーするものがあります。

その他特約について

昨今、がん治療は通院治療が多くなってきており、がん治療通院給付特約等を付保しておくことで、通院によるがん治療の際に通院給付金が支払われることになります。

医療保険に複数加入する4つのデメリット

前章では、保険の複数契約の4つのメリットについて解説を行ってきました。

一方ここからは、具体的に保険の複数契約を行った場合、どういったデメリットがあるのかという点について解説を加えて行きたいと思います。

こちらについても、大きく分けると4つのデメリットがありますので、1つずつ解説して参りたいと思います。

保険料が高くなる

加入される医療保険にもよりますが、一般的に複数の保険に加入すると保険料は加入する分だけ高くなります。

当然ながら2つ以上の保険に加入することになりますので、それぞれの保険料支払いが必要となります。

保障を充実させるという目的でより手厚い保障を持つことは大変重要なことである一方で、保険料が負担となってしまい家計を圧迫してしまうようでは元も子もないお話となってしまいます。

ですので、支払うことができる保険料の金額を明確に設定し、その範囲内でより良い保障を充実させるといった方法を検討されると良いでしょう。

必要な保障内容を確保することと同時に、保険料支払いリスクについても検討されることが大切なのです。

複数の医療保険に加入することで得られる保障と安心、一方で支払保険料の負担とのバランスも重要な要素となります。

加入手続きが大変になる

それほど大きなデメリットではないとは思いますが、複数の保険に分けて加入する際には各社所定の申込手続きが必要となります。

当然、それぞれの保険に対して健康状態等を確認する「告知」も必要となります。

医的診査は各社によって異なる基準を設けているケースもあり、保険成立まで多少の時間を要することがあります。

上述の金銭的負担も併せて、保険を複数加入する際には手続きが煩雑になりやすい点を注意する必要があります。

加入している保険の管理が大変になる

複数の保険に加入していると加入している保険の管理がその分大変になってしまうデメリットもあります。

例えば保険料についても保険ごとに

  1. 引き落としのタイミング
  2. 金融機関口座
  3. 支払い方法(口座振替・クレジットカード)

が異なるケースもあります。

また、保険証券が複数になりますから保険証券の管理も煩雑になるのは否めません。

加えて、保険加入後の見直しや住所変更等の契約内容変更手続きも各社に依頼する必要がありますので、事務的な手間がかかる点は留意しておく必要があります。

給付金支払い時の請求が大変になる

医療保険を複数契約する際の4つ目のデメリットとしては、給付金請求時などの事務的な手続きを保険会社ごとに依頼する必要があるため、給付金支払い時の請求が大変になる点があります。

入院や手術があった際の保険金・給付金請求手続きには主治医に記入して頂く診断書が必要となります。複数契約となると保険会社ごとに所定の診断書を用意しなければならず、それぞれに費用が掛かります。このように漏れなく各保険会社に保険金・給付金請求をするためには手続きが煩雑になりがちです

加えて、被保険者本人に事理弁識能力がない状況になった際には保険金・給付金請求をするのはご加入時に指定した指定代理請求人(※)になります。

保険金・給付金請求漏れがないように、「保険加入の詳細や、手続き方法(連絡先等)」について、指定代理請求人に事前に説明をしておくことも重要です。

(※)指定代理請求人
被保険者が保険金・給付金等を請求できない時に、被保険者に代わって保険金・給付金等を請求するために、配偶者や3親等以内の親族の範囲であらかじめ指定された人のことを言います。

医療保険の複数加入に向いている人の3つの特徴

ここまで、医療保険の複数契約に関するメリットとデメリットについて解説を行ってきました。

ここからは、具体的に保険の複数契約を行うのに向いている方の特徴について解説していきたいと思います。

保険の複数契約を検討されている方は、今一度ご自身がこれからご説明する特徴に当てはまっていらっしゃるか確認するようにしてください。

高い保険料を払う余裕がある人

第一に、保険料が高くなっても支払う余裕がある人が保険の複数契約に向いていると言えます。
上述のように、複数の保険の強みを組み合わせた保障プランを持ちたい時には複数契約はおススメです。

一方、保険料負担については大きな課題であるのも事実です。
保険料負担については、家計に余裕がある方が有利であるという点は留意しておく必要があると考えます。

幅広い備えを確保したい人

ご家族が大きな病気になられた方や将来的な罹患リスクについて心配な方も含め、幅広い備えを確保したいと考えられる方にとっては、複数の保険に加入するメリットは大きいと考えます。

上述の通り、複数の保険に加入することで保障を補完し合うことが可能となり、幅広い保障を確保することが出来ます。

保険料負担とのバランスも考慮しつつも、充実した保障を確保したい方にとっては大きなメリットになると考えます。

加入している保険の管理ができる人

複数の保険に加入するにあたり、上述の通り、ご自身で加入している保険を管理できる方は保険の複数契約に向いていると言えます。

  1. 加入時
  2. 加入中
  3. 保険金(給付金)

支払い時の手続きを抜け漏れなく遂行できるという方にはオススメです。

また、ご自身の加入保険についてしっかりと、管理やサポートをしてもらえる環境にあるかどうかという点も大きいと考えます。

ですから、複数の保険加入に対し明確なアドバイスやその後の管理についてもサポートしてもらえるような、保険に詳しいファイナンシャル・プランナーとの関わりも重要になってきます。

医療保険の複数加入に関するQ&A

複数の会社の医療保険を契約すべき? 同一の会社の医療保険を複数契約すべき?

複数の医療保険を契約する場合、①複数の保険会社に分けて契約するケースと、②同一の保険会社で複数契約するケースと2種類が考えられるかと思います。

一般的には、①の複数の保険会社に分けて契約するケースが多いのではないかと考えます。

保険会社ごとに商品性も異なりますので、「保障を補完し合う」という意味では、複数の保険会社の商品を併せ持つ方が保障の充実を図ることが出来ると考えます。

入院給付金は複数の医療保険からもらえる?

「入院給付金」は、複数の医療保険からそれぞれに支払われます。

上述「受け取り金額が多くなる」でも解説をしましたが、加入している医療保険の契約条件に合わせて入院給付金は支払われることになります。

昨今の医療保険では、「(日帰り入院も含む)1日目から」入院給付金が給付されるものが主流ですが、やや古いタイプの医療保険では8日以上や5日以上入院しなければ給付金がもらえない等の保険も存在します。

加入している保険種類の条件などもよく確認しておくと良いでしょう。

もし、現在加入中の医療保険が上述の8日以上や5日以上入院しなければ給付金がもらえない等の保険である場合には、その保険と併せて「(日帰り入院も含む)1日目から支払い」される保険とを併せ持つことで既存の保険の弱点をカバーすることができます。

まとめ

ここまで、医療保険を複数契約することについてそのメリット・デメリット、そして複数加入に向いている方の特徴について解説をさせて頂きました。

解説させて頂いた内容を参考にして頂き、医療保険の複数契約のメリット・デメリット両方を踏まえた上で、保険契約を進めて頂くと良いと思います。

現在ご加入中の保険内容に不安をお持ちの方や複数の医療保険加入を検討されている方は、ぜひ保険に詳しいファイナンシャル・プランナーに相談をしてみて下さい。

保障を補完し合いながら重複している保障を調整することは、日頃から保険に携わっている専門家でないと大変難しい作業になると思います。

家計相談や貯蓄計画の立案等も含め様々な角度からアドバイスを得ることが可能です。「一家に一人」専属のファイナンシャル・プランナーがいてくれたらとても安心ですね。

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