生命保険は、どのくらいの保険料を払えばいいのでしょう?
一人ひとり必要な保障額は違いますので、基準はありませんが、加入の目安になるものがあればひとつの参考になるのではないかと思います。
そこで、保険料と保険金額について調べてみました。
「公益財団法人 生命保険文化センター」が公表している平成28年の数値です。
http://www.jili.or.jp/research/report/pdf/h28hosho.pdf
生命保険料に相場はある?
みなさんがどのくらいの保険料を払っているのでしょう。
18歳から69歳の男女4056人について調査した結果です。
回答があったのは男性1234人、女性1709人、合計2943人。
民間の生命保険会社、郵便局、JA(農協)、県民共済・生協等で取り扱っている生命保険や個人年金保険の加入者が実際に払っている年間の保険料が集計されています。
全体の相場は?
回答数は2943人です。
12万円(月額1万円)未満の人が34.9%と最も多く、次いで12~24万円(月額1~2万円)未満の人が32.6%でした。
月額2万円未満の人が67.5%ということですので相場はこのあたりのようです。
なかには60万円(月額5万円)以上払っている人もいて3.9%を占めています。
そこで平均値をみてみると
197,000円・・・ 月額 16,417円
です。
では男女別ではどうでしょう?
男性の相場は?
回答数は1234人です。
12~24万円(月額1~2万円)未満の人が33.6%と最も多く、次いで12万円(月額1万円)未満の人が26.7%でした。月額2万円未満の人が60.3%ということですのでやはり相場はこのあたりのようです。
月額5万円以上払っている人の割合は5.2%です
男性のほうが保険料を多く払っているようです。
では平均値は
228,000円・・・月額19,000円です。
女性の相場は?
回答数は1709人です。
12万円(月額1万円)未満の人が40.8%と最も多く、次いで12~24万円(月額1~2万円)未満の人が31.8%です。
月額2万円未満の人が72.6%も占めているので男性よりもかなり少なめのようです。
60万円(月額5万円)以上の人も少なくて3.0%です。
では平均値は
174,000円・・・ 月額 14,500円です。
女性の保険料が男性よりも少ない理由は、「扶養している家族構成などから大きな保障の保険に加入していないから」だと思われます。
保険金額の相場はどのくらいでしょう?
民間の生命保険会社や郵便局、JA(農協)、県民共済・生協等で取り扱っている何らかの生命保険に加入している人の、病気により亡くなった際に支払われる生命保険加入金額(普通死亡保険金額)の平均についてのデータです。
回答があったのは男性1374人 女性1769人 全体では3143人
男性は 1793万円
女性は 794万円
全体では 1225万円
です。
死亡保険金の必要額はどのくらい?
必要と考える保険金額はいくらでしょう? 自分が万一の際の私的準備として必要と考える死亡保険金額を尋ねたところ、男性は5000万円以上と回答した人が16%と最も多く、次いで3000万円~5000万円未満と回答した人が15.8%でした。
平均額は2957万円 (回答数1746人)。
女性は1000万円~1500万円未満と回答した人が17.1%と最も多く、次いで500万円未満と回答した人が16.8%でした。平均額は1312万円 (回答数2310人)。
全体では 2066万円 (回答数4056人)です。
必要と考える死亡保険金額と実際に加入している生命保険の死亡保険金額と比較すると
男性で1164万円、
女性で518万円
全体では841万円の不足となっています。
生命保険を見直すときのポイント
不要な特約はないかを確認する
保険には主契約と特約があり、ほとんどの保険が複数の特約をプラスすることにより保障内容を手厚くしています。
保険加入の際には、気軽な気持ちで複数の保険商品を契約しているケースも多いため、保険の見直しの際には特約の保障内容を詳細にチェックして、不要と思われる特約は解約しましょう。
小さな無駄を省くことにより、固定費である保険料を少しでも抑えることになるでしょう。
被っている保障はないかを確認する
保険に複数加入している場合には、うっかり保障内容が重複しているケースもかなり見受けられます。
保険は重複していても保険金や給付金を受取ることはできますが、コスト面から考えると無駄であることも多々あります。
とくに、病気や怪我の入院や手術を対象にした医療特約や災害・傷害特約の重複はしっかり確認してみましょう。
まとめ
保険料の平均は月額16,417円です。加入している保険金額の平均は1225万円、これだけは加入しておきたいという必要額の平均は2066万円です。
これはあくまでも平均値で、必要保障額は家族構成、年齢、本人の収入、配偶者の収入、支出、自己資産、遺族年金などの公的保障の額によって個人差が大きく、個々に変わってくるものです。
生命保険に加入する前には自分の保険金額を計算して納得する保険料を決めましょう。
自分では難しいと思われる方は、専門家のファイナンシャルプランナーにライフプランニング表の作成を頼むのもおすすめしたい一つの方法です。