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普通のがん保険と違う? 女性のがん保険の選び方

がん保険

この記事を書いた人

綿引 隆弘(ファイナンシャルプランナー)

1995年大学卒業後、大手住宅販売会社に入社。FP資格を活かすべく2002年外資系金融機関に転職。ライフプラン・相続事業承継・リタイアメントマネジメント等、法人・個人への提案業務に従事。2012年、更なるソリューションを追求するために独立し現在に至る。~Improve your quality of Life~(価値ある人生のお手伝い)を旨として、人生に関わるすべての課題・問題に対し、ファイナンシャル・プランナーとして、また保険マンとして、そしてひとりの人間として、解決方法を見出していく活動をしています。ほけんペディアへの記事掲載については、より多くの方々に保険について詳しく知って頂きたいという気持ちと自分自身が真摯に保険に向き合うことが出来る素敵な時間になっています。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格トータル・ライフ・コンサルタント
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「乳がん」や「子宮がん」などの女性特有のがんにかかった場合、通常のがん保険の保障では十分ではない場合があります。

実際の入院や手術、治療に合った保障内容になっているのかどうか等、保障の範囲をよく確認する必要もあります。

ここでは、女性のがん保険の選び方のポイント及び、注意点について解説をさせて頂きます。

女性がかかりやすいがん

厚生労働省「平成29年 患者調査」によると、女性がかかりやすいがんの中で最も多いのが、「乳がん(乳房)」で、次いで、「子宮がん」と、女性特有のがんが並びます。

また、直腸・結腸がんも年齢に応じて増加する傾向があると言われています。

女性は男性に比べ、がん(悪性新生物・腫瘍等)に罹患しやすい臓器も多く、また月経や閉経、出産等によるホルモンバランスの乱れ等が原因となり発症する疾病も多くあると言われています。

■出典 厚生労働省「平成29年 患者調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html

女性のがん保険加入の必要性

ここでは、女性のがん保険加入の必要性について解説をします。

女性特有のがんリスクに備える

女性特有のがんは、主に「乳がん」・「子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん(子宮内膜がん))」や「卵巣がん」・「卵管がん」・「膣がん」などが挙げられます。

発症リスクについても、年齢を重ねるにつれて高まる傾向にありますので、しっかりと備えておく必要があります。

特に、女性特有のがんは、デリケートな部位も多く、治療の状況によっては、乳房再建や切除、子宮・卵巣摘出等の手術を伴うこともありますので、保障の充実は大変重要となります。

また、個室での療養を希望される方も多いようです。がんに罹患した際の入院費用について、医療保険やがん保険の入院給付金等でカバー出来るようにしておく必要もあります。

若いときのがんリスクに備える

前述の乳がん(乳房)については、30代後半から急激に増加傾向にあると言われており、近年、若年齢でもがんに罹患するリスクは高くなってきています。

また、子宮頸部異形成、子宮内膜異形増殖症など、前がん病変と言われるがんになる可能性のある病変等も、起こりうるリスクと考えます。

がんに関する保障については、1度がんに罹患すると新たに保険に加入することが厳しくなりますので、「転ばぬ先の杖」として若い年齢からも、しっかりと備えておく必要があります。

また、がん以外にも女性特有の病気は大変多く、例えば、甲状腺疾患(バセドウ病等)、リウマチ、鉄欠乏性貧血、膀胱炎、低血圧症等も入院や治療のリスクがあります。

加えて、妊娠・出産に伴う症状(早流産、子宮外妊娠、異常分娩(帝王切開、鉗子分娩、吸引分娩等)、妊娠高血圧症候群でも、入院や手術等が必要の場合もあります。

こうしたことからも、若い時から女性疾病等に重点を置いた保障を持っておくことが重要になります。

女性ががん保険を選ぶときのポイント

女性ががん保険を選ぶときのポイントについて解説をします。

女性特有の疾病に対応しているか

がん保険あるいは医療保険の特約で、女性特有の疾病に対応している保険が多く販売されています。

例えば、「女性疾病特約」「女性疾病給付特約」等の名称で特約として付加するケースになります。

がん以外にも、女性特有の疾病に対して保障を手厚くした内容にもなっています。

入院給付金を上乗せするタイプや、手術給付金を上乗せするタイプ、放射線治療にも対応したタイプ等があります。

また、特定の手術について、手術給付金が支払われるタイプもあります。

特定の手術とは、例えば、乳がんによる乳房の観血切除術、その後の乳房再建術、子宮摘出術、卵巣摘出術等が該当になる保険種類もあります。

上皮内新生物でも適用されるか

保険種類にもよりますので、詳細についてはパンフレットや契約概要、約款等を確認することが重要となりますが、昨今販売されているがん保険や医療保険の女性疾病特約等については、「上皮内がんを含むがん」についても保障の対象となる保険種類が多く販売されています。

昨今、医療や検査技術の進歩によって、がんの早期発見が可能となっています。

今後、さらに上皮内新生物(上皮内がん)等の初期がんで発見される事例もさらに増えていくと予想されますので、ご自身のがん保障についても、保障の対象になっているかどうかを確認しておく必要があります。

まとめ

ここまで、女性のがん保険の選び方について解説をして参りました。

上述の通り、男性に比べがんに罹患する部位も多く、若年齢の方でも罹患するリスクがあります。

また、早期発見が可能となっている昨今ですが、一方で女性のがんについては、デリケートな部位にも及ぶため、発見が遅れることもあり、重篤になってから発見されることも少なくありません。

女性のがん保険については、早期発見による初期がんの保障から、より重篤ながんに罹患した際にも保障が手厚い保険設計にしておくことが重要になってきます。

加えて、医療保険・がん保険は大変多くの商品が発売されており、自分に合った保険に出逢うことも難しいのも事実です。

ご自身の状況やニーズに合った保険に正しく加入するには、保険に詳しいファイナンシャル・プランナーにご相談されることが一番の近道だと考えます。

最後にご参考まで、関連記事を下記に掲載させて頂きます。

併せてご一読頂けたらと存じます。

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