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がん保険は何歳から入るべき? 加入時期検討のポイント

がん保険

この記事を書いた人

杉村 和哉(ファイナンシャルプランナー)

東京都杉並区で生まれ、幼少期をニューヨークで過ごし、帰国後は茨城の大自然で育つ。2人の娘の父親。メーカーの国際営業として社会人をスタートしたが、人生をより豊かにしたいと金融の勉強を独学で始め、30代後半で大手外資系金融へ移り、FP資格を取得。大手ハウスメーカー提携FPとして、住宅購入資金・返済計画の個別相談を受けつつ、ライフプランをもとに教育、老後、将来の夢の実現に向け、経済的解決策をアドバイス。『話す』より『聴く』をモットーに、延べ1,000世帯以上をコンサルティング。趣味は、学生時代より30年以上続けるバンド演奏、キャンプやトレッキングなどアウトドア活動、ヨガなど。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格相続診断士
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保険には色々な種類がありますが、そのうちの1つにがん保険があります。では、がん保険には、いつ頃加入するのがいいのでしょうか?

そもそも、がん保険は必要か?

がん保険に入る理由としては、もちろん、万が一がんを罹ってしまった場合の治療費負担を軽減するのが主な目的です。

普段、FP相談を受ける中で、よくご相談者より『がん保険はいくらくらい入ったら良いですか?』と聞かれることがありますが、これには明確な答えはありません。

なぜなら、がん治療は部位や進行度合いなどにより掛かる治療費はまちまちで、保険診療を選ぶか自由診療を選ぶかなど、それこそお金を掛ける気になれば何千万円単位で必要となります。

私は医療知識の専門家ではないですが、一般的にがんは、遺伝的要素、ストレス性要素、生活習慣要素などがあると言われています。

遺伝性のあるがんの例で言いますと、大腸がんや乳がん、卵巣がんなどを始め複数あります。

参照:国立がん研究センターがん情報サービス「遺伝性腫瘍・家族性腫瘍」
https://ganjoho.jp/public/cancer/genetic-familial/index.html

よって、家系に遺伝性のがんを患った方がいらっしゃる、普段からストレス環境にある、生活習慣(飲酒、喫煙、食生活の不摂生、運動不足など)で思い当たるなどといった場合には加入検討されてはいかがでしょうか。

また、がんはもはや国民病とも言われ、一部では発生率50%以上(一生のうちに二人に一人が発症)というデータもあります。長寿社会を迎える中、細胞の病気であるがんの発症確率が上がるのは必然という考え方もあります。

参照:国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん登録・統計」罹患データ(全国がん罹患データ推計値(2016~2018年))データに基づく)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

がんはほかの疾病と比べ、治療期間が長くなりがちで治療費が嵩む可能性も高く、経済的インパクトも大きいことから保険による経済的リバレッジの仕組みが求められるということだと思います。

がん保険は何歳から加入可能?

まずはがん保険の加入可能年齢についてですが、概ね0歳(生後15日以上)から、もしくは6歳からという保険会社が多いです。では、何歳から入るべきなのでしょうか?

がん保険には何歳から入るべき?

厚生労働省健康局がん・疾病対策課が発表している「年齢階級別罹患者数及び罹患率」を見る限り、

男性:30代前半より罹患率が上がり始め、50代に入ると急激に上がっていきます。
女性:20代後半から上がり始め、30代、40代は女性特有のがんなどで、男性に比べ上昇率が高くなります。そして、50代以降も上がっていきますが、男性に比べると上がり幅は少ないのが分かると思います。

つまり、このグラフから考えるに、女性は20代、男性も出来たら20代~30代前半に差し掛かったら、がん保険の加入検討を始められたら良いと考えます。

参照:厚生労働省「平成30年全国がん登録 罹患数・率報告」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000794199.pdf

年代別の加入率

実際のがん保険加入率はどれくらいなのか、参考までにデータをみてみましょう。

こちらは、がん保険・がん特約の加入率となりますが、データからみると皆さまが本格的に加入されるのは、いよいよ発症リスクが高まる30代に入ってからのようです。

全生命保険 民間生命保険会社
全体 42.6% 37.5%

性別

全生命保険 民間生命保険会社
男性 43.2% 38.6%
女性 42.2% 36.5%

年齢別

全生命保険 民間生命保険会社
18~19歳 6.1% 6.1%
20歳代 25.4% 23.4%
30歳代 46.4% 39.8%
40歳代 50.8% 45.4%
50歳代 44.7% 39.8%
60歳代 40.3% 34.6%

参照:生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」
http://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html

早期加入した場合のメリット

では実際に加入するとして、早いうちに加入することのメリットは何なのか、見てみたいと思います。

保険料が低額

早期加入することの大きなメリットは、やはり保険料が安いということです。

例えば、現在30歳のAさんが65歳で保険料支払いを完了する終身タイプのがん保険に加入を検討しているとします。

しかし、Aさんは30歳のいま加入するか、先延ばしして35歳で加入するかを悩んでいたとします。

この場合、30歳のAさんと35歳のAさんとで月額保険料はどちらが安くなるでしょうか。

当然、30歳のAさんです。ここまでは当たり前に想像できる方は多いでしょう。

では、次の点においてはいかがでしょう。

30歳で加入し65歳まで35年間保険料を支払うことになるAさんと、35歳加入で65歳まで30年間保険料支払いするAさんとでは支払う保険料総額が安くなるのはどちらでしょう。

そうなんです。私がこういう質問の仕方をするということは、実は支払う保険料総額でも30歳で加入した方が安くなることが多いのです。

支払う期間が長いにも関わらずです。

なんで??と思われた方も多いと思いますが、分かりやすい理屈としては、保険会社は皆さまより預かった保険料を常に運用しながら増やす努力をしています。

よって、運用期間が長いほど手元資金を増やしやすくなるという考えから、保険料支払い期間が長くなるほど皆さまからお預りする保険料総額を安くできると考えます。

必ずしも総額が安くなるとは言えないですが、早期加入することで月額負担が安くなるばかりでなく、支払う保険料総額も安くなる可能性があるということも知識として知っておいて損はないと思います。

経済的保障

そして、早期加入することの大きなメリットは、万が一がんを発症してしまった場合の経済的保障を得られることです。

別のコラムでもお伝えしてますが、保険加入の一つの判断として『起きる確率が高いか、低いか』ではなく、『起きてしまった時に経済的インパクトが大きいか、小さいか』での判断をお勧めしています。

保険という経済的リバレッジを活かす上で、この判断軸はとても大切です。

がんを発症してしまった場合、ほかの病気との比較で治療費が大きく掛かる可能性があります。実際、経済的理由から本当は受けたい治療を受けられないケースもあります。

そういった観点からがん保険の加入を捉えるのも良いと思います。

早期加入した場合のデメリット

逆に早期加入のデメリットは無いのか、見てみたいと思います。

ひとつデメリットになり得る要素として考えられるのは、将来のがん治療の動向です。

がん治療は日進月歩で進んでおります。

保険はこういった治療実態に合わせて商品開発されるため、例えば、将来的に免疫療法やIPS細胞を使った治療が一般的になり、現在メインとなっている化学療法(抗がん剤や放射線など)の治療が少なくなった場合、現在の保険商品では十分な保障を受けられなくなる可能性もあります。

また、保険を切り替えていく場合には月額保険料が高くなってしまったり、支払う保険料総額が高くなってしまう可能性も出て参ります。

加入を遅らせた場合のメリット

では、加入を遅らせることでのメリットはあるのでしょうか?

払込保険料の生涯支出を抑えることができる

前述のように、払込保険料は月額保険料の上でも、払込総額の上でも、早く加入された方がメリットはあります。

しかしながら、保険契約を切り替えていくとなると状況は少し変わります。がん保険・がん特約は掛け捨てのものがほとんどのため過去に支払った保険料は戻ってきません。

保険契約を切り替えることで新しい保険へ支払う保険料総額と、前の保険へ支払った保険料を考えると、余分な保険料を払った……と捉えることもできます。

比較的新しい保険商品を選べる

保険商品は、その時代の医療実態に合わせて商品化されますので、最新の商品を選ぶことで保障内容も当然最新のものになります。

がん治療は目まぐるしく進歩しておりますので、保障内容が時代の変化に伴い古くなり、いざ保険を使おうと思ったら十分に役立たないものとなってしまっている場合もありますから、この点においては加入を遅らせるメリットとなります。

しかし、それを言っていたらいつまで経っても保険に入れません。

そういった事を避けるための商品や保障内容の選び方もありますので、是非、専門家に相談してみてください。

加入を遅らせた場合のデメリット

加入を遅らせることのメリットもあるのなら遅らせた方がいいのでは??そう考える方もいらっしゃると思います。

しかし、加入を遅らせることによる見落としがちな最大のデメリットがあります。

それは、保険というものは入りたい時にいつでも入れるものではないということです。万が一、加入を遅らせている間にがんが発症してしまったら?

または、発症しないまでもがん発症のリスクが高い健康状態(ポリープやしこり、腫瘍、異形成が出来たなど)になりますとがん保険への加入が難しくなる場合があります。

告知の上で、一般的な保険加入時は「過去5年以内」の健康状態について聞かれますが、がん保障に対しては「今までにがんにかかったことはありますか?」という問いに変わることがほとんどで、この点においても認識しておく必要があります。

がん保険は何歳までかけておくべきか?

基本的な考え方として、がんという病気は細胞の病気であり、年齢を重ねれば重ねるほど発症の可能性は高くなっていきます。

この観点から言えば、生きている限り保障してくれる終身タイプの保障を持つことが望ましいでしょう。

ただ別の考え方として、お子様がいらっしゃるなどの理由で、今このタイミングでがんを発症してしまった場合にはよりしっかりとした治療を受けたいという場合には、保険料の安い定期タイプで手厚い保障を掛けるのも方法だと思います。

まとめ

今回は、がん保険加入時期に関するポイントを見て参りました。

考え方として、医療保険と似たところはありますが、保険料を抑える、経済的保障を持つという観点でも重要ですし、がんは、ほかの疾病と比べ経済的インパクトが大きいということも念頭に判断されてください。

何にしても、がんを発症してしまってはがん保険に加入することは難しくなります。

今は元気!!!であればこそ、他人事と思わず早め早めの検討をして参りましょう。

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