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「生存保険」について知ろう

生命保険

この記事を書いた人

秋吉 淳二(ファイナンシャルプランナー)

1988年大学卒業後、製薬会社に就職。その後、1999年に外資系生命保険会社に転職。2008年に現職。楽しい職場で楽しく仕事を続けていることに感謝している今日この頃。皆さんにもこの楽しさが伝わるといいなと思っています。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格
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生存保険、という言葉を聞いたことがあるでしょうか? そもそも、存在を知らない、という人もいるかもしれません。

私はこの生存保険という言葉を久しぶりに目にしました。何かの教本にあったような記憶があるくらいで、日常で使うことはほとんどなく、記憶の片隅にひっそりと隠れていました。

そこで、今、自分自身が○○保険と名前が付くものをいくつ書き出せるだろうか……とふと思い、スマホで検索したいのをぐっと我慢して、約30分。32個の○○保険を書き並べました。

それからスマホを使って調べること10分、15個の○○保険が追加されました。合計47個の○○保険。終身保険、養老保険、こども保険、生命保険、ペット保険、PL保険、ゴルフ保険、雇用保険、再保険、社会保険、貿易保険……。

保険会社が勝手に名付けたような○○保険もある中、生存保険とは保険を分類するおおもとの表現で、由緒ある?名称(○○保険)だったのです。

生存保険とは

そもそも、生存保険とは何か? 生存保険とは、被保険者の一定期間または一定時点までの生存を条件に保険金を支払い、それ以前の死亡に対しては支払いしない保険です。

つまり被保険者(保険をかけられる人)が生きていないとお金がもらえない! 途中で死んでももらえない! とんでもない保険だ! そう感じた人は多いはずです。

安心してください。これは分類上の定義であって、このような生存保険はほとんど存在しません。途中死亡に対してはそれまでに払った保険料相当額が支払われるものや、他の保険と結合して販売されています。

「生存保険」と「死亡保険」の違い

生存保険の反対の位置にあるのが、死亡保険です。この名前は生存保険に比べて耳にすることが多いと思います。

死亡保険は被保険者が死亡した場合に保険金を支払う保険のことです。思っていた通りで少し安心しました。保険金が支払われる原因によって保険を分類すると、生存している場合は生存保険、死亡した場合は死亡保険となります。

生存保険の主な保険種類

死亡保険はいろいろと想像がつきますが、生存保険にはどんなものがあるのでしょうか?

個人年金保険

老後のための資産形成を目的に積み立てされている方も多いと思いますが、この個人年金保険は生存保険の代表例ではないでしょうか。

学資保険

子供が生まれると、「学資保険に入らなくては!何かいいものないですか?」とよく聞かれます。この学資保険も分類上は生存保険になります。

この保険は、子供の進学等に合わせた時期を満期と設定し、不測の事態が発生しなければ、満期時に所定の給付金を受け取ることができます。

万一、保険期間途中に契約者(例えばお父さん)が亡くなった場合は、死亡保険金を受け取るではなく、以後の保険料が免除され、加入当初に設定した満期時に給付金を受け取ります。

生死混合保険とは

例えば、養老保険。30年満期の100万円の養老保険は、30年後の満期時に生存していたら100万円が満期保険金として受け取れます(生存保険)。もし契約直後に死亡しても100万円が死亡保険金として受け取れます(死亡保険)。

このように、生存保険と死亡保険を結合させたものを生死混合保険と呼んでいます。

まとめ

意外と身近だった生存保険ですが、単なる分類上の名称です。有名な死亡保険の対極にあって、あまり耳慣れないですが、時々「これは生存保険かな?それとも死亡保険かな?いやいや生死混合保険かな?」と思い出してみてはどうでしょうか?

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