結婚費用はいくら必要? 結婚費用の平均は?

ライフプラン

「結婚式」このトレンドは時代とともに変化し続けています。昭和のバブル全盛期では「派手婚」といわれるスタイルが好まれ、その後徐々にシンプルなスタイルが登場、「ナチュラル婚」「レストランウエディング」「地味婚」「ナシ婚」など様々変化してきました。

「恋愛結婚」「でき婚」「授かり婚」「マッチング婚活」「事実婚」「パートナーズ婚」など、二人で人生を歩み始める形は様々ですが、この記事では、結婚準備から結婚式、新婚旅行、さらに結婚後の新生活でかかる費用についてまで解説します。

データ参照:「ゼクシィ結婚トレンド調査2021調べ」
https://souken.zexy.net/data/trend2021/XY_MT21_report_06shutoken.pdf

結婚費用総額の平均

結婚費用総額の平均
356万8000円

これは、結婚を大きく3つに分けて「結納・婚約」「結婚式」「新婚旅行」にかかった費用総額の全国平均額です。

実際、調査結果を見てみると、結婚費用はふたりの負担の他に、「親からの援助金」「ご祝儀」など、もらえるお金もあります。

結婚費用、ふたりの負担分について

貯金していた 87.7%
貯金していなかった 12.3%

全国(推計値)となっています。

ふたりの貯金額の総額は、310.6万円 全国(推計値)となります。

結婚費用、親・親族からの援助総額

援助の有無
あった 75.5%
なかった 24.5%

全国(推計値)となっています。

援助の額
全国(推計値) 179.0万円

結婚式のご祝儀の総額

招待客別 1人あたりのご祝儀額
友人 3.0万円
上司 4.1万円
親族 7.8万円
恩師 4.1万円

全国(推計値)となっております。
結婚式の出席人数にもよりますが、ご祝儀の総額の平均値は、176.8万円 全国(推計値)となります。

結婚費用の内訳

結婚費用の総額の平均に含まれていた3種類について内訳を確認していきましょう。

婚約にかかる費用

平均額
(全国推計値)
結納式 18万4000円
顔合わせ食事会 6万4000円

婚約にかかる費用は、両家の親がどのように行いたいか、によっても金額が変わってきます。
きっちりと結納式まで行う場合は高額になりますが、両家顔合わせの食事会だけで済ませる場合には費用は安く抑えられるでしょう。

結婚式にかかる費用

挙式、披露宴、ウェディングパーティ総額
全国(推計値) 292万3000円

いわゆる「結婚式」といわれるものは、「挙式」と「お披露目会」に分かれます。お披露目会は、「披露宴」や「ウェディングパーティ」などがありますが、スタイルにより費用も違ってきます。

挙式

新郎新婦が結婚を誓い合う儀式のことですが、キリスト教式を選択したケースが約半数となっています。

この形式に決めた理由として、「結婚式場の中に施設があった」「その形式に憧れていた」という回答が多く約7割近いカップルがふたりで決めたと回答しています。この挙式を「海外」「国内リゾート」で行うカップルもいます。検討したものの、実施出来なかった理由で多かったのは、「社会情勢」2021年調査結果、「多くの列席者を招待したい」「出席者の体力的な負担」などの理由が多くありました。

お披露目会

挙式とお披露目会(披露宴・ウエディングパーティ)の実施日は、同じ日と回答したカップルは全国推計値で98.7%です。挙式とお披露目会を同じ場所(会場)で行っていたのは、全国推計値で90.0%です。

また、お披露目会(披露宴・ウエディングパーティ)の実施回数のデータを見ると、1回と回答したのは全国推計値で98.3%、2回と回答したのは1.5%、会場や回数によってかかる費用は変わってきます。

新婚旅行にかかる費用

ここでは、新婚旅行の実施状況のデータを確認していきましょう。

調査年度
首都圏データ
行った・行く予定
と回答
2021年 70.2%
2020年 86.7%
2019年 84.7%
2018年 86.5%
2017年 86.7%
全国(推計値)
(2021年)
69.1%

家族が増える前に2人きりの旅行がしたい、一生の記念旅行、思い出の場所が作りたい、など思いは様々。一方で「地味婚」「でき婚」「授かり婚」など様々な事情で、新婚旅行は行かないカップルもいます。

それでは、2人分の旅行費用(お土産代を除く)はどのくらいでしょうか?

全国(推計値) 29.9万円

行き先については以下のような割合になっています。

海外 日本国内
全国
(推計値)
12.8% 87.6%

※新婚旅行の行き先については新型コロナウィルス感染症の影響で海外が激減しております。2020年までは海外と日本国内の数字がほぼほぼ逆転している状況です。海外、国内いずれにしても素敵な思い出になることでしょう。

新生活にかかる費用

「実家暮らしカップル」「お試し婚カップル」「遠距離別居婚カップル」など、新生活のスタートも様々です。結婚式後の新生活では、どのような費用がかかるのでしょうか?

新生活スタート前にかかる費用

実家暮らしカップルであれば、2人で暮らす新居を探すところから始まります。

賃貸物件の契約時にかかる「契約費用」

費用の相場
敷金 家賃1カ月分
礼金 家賃1カ月分
仲介手数料 家賃0.5カ月~1カ月分+消費税
前家賃※1 家賃1カ月分
火災保険料※1 1.5~2万円程度
保証料※1 家賃+共益費0.5カ月が目安

参照:国土交通省住宅局「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001477550.pdf
※1:ほけんペディア調べ

新居に引越しする際にかかる「引越し費用」

荷物は実家から少しずつ新居へ、という方もいるかもしれません。業者やレンタカーを使わなければかからない費用ですが、引き払う賃貸物件がある場合はそうもいきません。

一般的に、転勤・卒業・入学などの繁忙期と通常期では金額が異なります。引越し費用を割安に抑えるため「平日」「業者指定日」「作業時間指定なし」などを選択することも良いでしょう。引越し料金の一括見積がとれるサイトなどを有効活用しましょう。

入居後の新生活で使う「家具や家電、生活用品を買い揃える費用」

新生活家電セットの例
  • 3点セット・・・冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジ
  • 5点セット・・・冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジ、炊飯器、掃除機

他にも寝具やソファ、調理器具、ドライヤーやアイロンなど、生活必需品は数多くあります。シェアリングの時代、「所有」することから「共有」へ、人々の考え方もシフトしていますので、家電をレンタルし初期費用を抑えることも可能です。

新生活スタート後にかかる費用

日本FP協会が提供する「家計の収支確認表」の支出項目を見てみると、以下項目があります。

どんな家庭を築いていきたいか、新生活スタート時にライフプランを考えることも重要です。

基本生活費 食費、水道光熱費、通信費、日用雑貨費、教養娯楽費など
住居関連費 住宅ローン、管理費、積立金、固定資産税など
車両費 駐車場代、ガソリン代、自動車税など
教育費 学校教育費、塾代、習い事の費用など
保険料 家族全員分の保険料
その他の支出 レジャー費、交際費、冠婚葬祭費など

参照:日本FP協会「年間の収入と支出を書き出そう」
http://jafp.or.jp/know/fp/sheet/files/2_Income_outgo.pdf

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まとめ

実際には結婚式(新婚旅行含む)よりも、結婚後の生活の方がお金はかかることが多いです!

ふたりでよく話し合って、結婚式でこだわるところ、節約するところをしっかり決めて、無理のない計画を立てましょう。

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執筆者

橘 美穂子(ファイナンシャルプランナー)

1997年大学卒業後、外資系金融機関に新卒入社。契約管理部門から営業部門へ。女性の少ない営業現場で、女性ならではの気配りや丁寧な対応でクライアントから絶大な信頼を得て営業部門初の女性管理職となるも、よりお客様に寄り添ったコンサルティングがしたく2014年に転職し現在。マネーセミナーの講師などもつとめる。
■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP資格
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