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20代で保険に入る必要はある? 加入する際のポイントは?

生活

この記事を書いた人

武宮 英樹(ファイナンシャルプランナー)

1994年大学卒業後、医療機器商社へ入社。開業コンサルタントとして、ドクター・薬剤師の方々の独立支援に一貫して従事。13年間、そこで培った医療法人の経営、医療関連の知識、そして長きに渡る実父母の介護、様々な経験より、ファイナンシャルプランナーへの道へ導かれる。2007年、外資系生命保険会社に転職。更に飛躍すべく2014年より現職へ。「知っているのと知らないのとでは大違い」を合言葉に、「リスクマネジメント」と「資産形成の必要性」を一人でも多くのクライアントへ伝えることをモットーとしている。
■保持資格:トータル・ライフ・コンサルタント
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社会人として自立し、就職、結婚……といったライフイベントの変化もある20代。私のお客様でも男女・既婚未婚問わず20代の方で保険に加入されている方は多くいらっしゃいます。

しかし種類は様々ですし、ご希望の内容も当然違います。では、いつから保険に入っておくべきなのでしょうか。

また、入るとしたら、一体どんな保険がよいのでしょうか?
今日はそういった視点からお話を進めていきます。

保険について

まずは年代を問わず保険に加入する目的を考えてみましょう。

そもそも保険とは、将来発生するかもしれない経済的な問題に対して、事前に備えるというものです。これは、掛け捨てでも貯蓄性でも変わりません。

例えば医療保険。

病気やケガしたときに貯蓄を崩さずに済むように保障を持っておくものです。

次に死亡保険。

ご自分や大黒柱に万一のことがあったときに遺されたご家族が経済的に困らずに済むために加入しておくものです。

このことを踏まえてお話ししていきます。

自分の状況を確認しよう

そこで最初に考えることは、ご自分のライフステージを確認することです。

今の自分には守るべき人がいるのかどうか。
自分自身を守る経済的貯えがあるのかどうか。
将来に向けて備えがあるのかどうか。
健康か?結婚は?車やマイホームはどうする?子どもは?子どもが独立した後は?
などなど……。

やはり何事も基準を作らないと判断できませんよね。

保険選びの基準の1つ:独身/既婚

その中で一番大きな基準は、やはり独身か結婚されているか、ということになります。

上でもお話ししましたが、守るべき人がいるかどうかによって、保障の考え方が大きく変わってきます。

ただし、独身だからと言って保障が要らない、と言われる方には今からお話しすることを是非理解してください。

20代独身の保険選び

20代の独身の方からよく聞くのは、「健康だし、独身だからまだ保険なんて要らない」「結婚したら考える」という言葉です。

私のお客様もそういった方が多かったですが、具体的な例を交えてお話しすると大半の方がご納得されてご加入されました。

ではどういった点を考えてどんな保険に加入の検討をするべきか、見ていきましょう。

医療保険・がん保険

若い方でも比較的関心が高いのは、特定の病気に対する備えも含めたこの医療保険です。

社会人として働く環境にいれば、健康というものの大切さを感じるということもあるでしょうが、そもそも若い時に医療保険に加入するのはとてもメリットがあります。

それは、体況が良く年齢が若いので安価な保険料で必要な保障を得られるということです。

保険会社にもよりますが、年齢別で保険料を比較した場合、一般的には若い頃から加入していた方が年齢が高くなって加入するよりも全期間を通じた支払総額は低く抑えられます。

また、私のお客様に、就職されてすぐに医療保険に加入した次の年の健康診断で異常が見つかって、命には別条ないがこれから一生薬を飲まなければならない病気(病名は伏せます)だったという方もいます。

病気の内容によっては、その後は保険の加入が困難となる場合もあります。

よって健康なうち、つまり総じて若いうちに加入する方がメリットは大きいです。

貯蓄性保険

医療保険と同様関心が高い貯蓄性保険ですが、養老保険や終身保険・個人年金保険が当てはまります。

養老保険や終身保険は貯蓄に死亡保障がついているため、保障がそれほど多く必要ない若い独身の方でも将来の備えとして十分役立つものです。

また年金保険に関しては、将来より多くの年金を受け取るためにもできるだけ早くから準備されることをお勧めします。

あるお客様は数年前に、職種的に退職金がもらえるかわからないからという理由で終身保険に加入され、その後ご結婚されました。

終身保険は、退職金の代替的な準備が可能な貯蓄性を有しながら保障も確保できる保険種類ですので良いご判断だったと思います。

就業不能保険

最近のCM効果で関心も高まっている保険がこの就業不能保険です。

具体的には、病気や障害状態などで働けなくなった時の経済的リスクに備える保険ですが、関心を持たれる方の多くはご家族がいたりマイホームを購入予定の方などいわゆる大黒柱の方々です。

しかし、実は20代の独身の方にもっと関心を持ってほしい商品でもあります。

というのは、就職してお金を稼いでいたのに病気やけがで働けなくなった場合、もし親御さんがおられなかったりあなたを援助する余裕がなかった時には生活費も療養費も出せなくなってしまう危険性があるからです。

もちろん結婚されてもこのリスクはあるのですから、若い20代のうちに備えておけば、年齢を重ねて高い保険料を払わずにすむことになります。

20代既婚の保険選び

保険に加入される大きい理由としてご結婚とご出産があります。

結婚してパートナーと一緒に生きていく上で保障は大切ですし、やはりご結婚されれば独身時代よりもっと多くのことを考えなければなりません。

では、どのような保険を検討するべきでしょうか。

生命保険

最初に挙げられるのは死亡保障=生命保険になります。

これには生命保険には掛け捨てのものと貯蓄性のものがあります。

それぞれ特徴があり、必要な保障に応じてうまく組み合わせれば非常にメリットがあります。

掛け捨て型生命保険

定期保険や収入保障保険がこれに当てはまります。

低い保険料で大きな保障が得られますが、一定期間だけの保障のためその期間が過ぎれば保障はなくなりますし、掛け捨てなので解約返戻金はありません。

お子様が独立されるまでだけ保障を大きく持たなければならない時や、住宅ローン対策などに効果的です。

また、収入保障に就業不能時の備えの機能が付いたものもありますので、併せて考えていきましょう。

貯蓄性生命保険

独身の方の章でもお話ししましたが、貯蓄と保障が両立したものですので万が一の時にも将来の貯蓄に対しても備えることができますし、終身保険であれば保障は一生涯ついてきます。

しかし掛け捨て型と比べて保険料が高くなるため、必要な保障額全てをこのタイプで備えようとすると負担額が大きくなってしまいます。

医療保険・がん保険

こちらも独身の章でもお話ししましたが、加入する必要性としては独身の方よりも高いでしょう。

医療費自体は公的医療保険制度である程度はカバーされますが、自己負担はあります。

また、治療後すぐに仕事に復帰できない場合、公的医療保険制度を利用しても収入が減ったり途絶えてしまうこともあります。

これは独身の方でも大きな問題ですが、ご結婚されていれば、パートナーやご家族を経済的なリスクに直面させることになります。

だから私はいつも、医療保険・がん保険で儲かる必要はありませんが、貯えを崩したり治っていないのに無理して働くことがないよう、加入は必要だとお話ししています。

まとめ

保険でリスクに備えようとすればかなりの部分がカバーできますが、その分保険料が大きくなってしまいます。

しかし、20代で対策をとっていれば費用も抑えられ、大きな効果も期待できます。

逆に若いうちに何の対策も取っていなければ、必要な時に間に合わないか間に合っても費用が多く掛かってしまい、20年後30年後には埋められないほど大きな差ができてしまいます。

もしあなたが若くて健康なのであれば、是非真剣に考えてみてください。

あなたに適した、効率的な提案をしてくれる優れたプランナーを見つけることができますように。

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