新型コロナウイルスの流行でマスク生活も長引いておりますが、この季節、花粉症にとっても「マスク」と「お薬」は必須なモノです!
今日はそんな大嫌いな「花粉症」のお話しです。
「健康保険」と花粉症
団塊の世代が後期高齢者入りし始めた2022年以降、公的保険がさらに厳しくなるなかで、様々な政策提言がされています。
昨年10月には、原則1割となっている75歳以上の医療費の窓口負担を、年収200万円以上の人を対象に2割に引き上げられました。
2019年の秋には、花粉症患者に市販品で代替可能な「OTC類似薬」を処方した場合には薬剤給付を制限すべきではないかと、令和2年度診療報酬改定に向けた政策提言がされニュースになりました。
花粉症患者には、市販品を個人で購入してもらい薬剤費の節減につなげる想定だったようです。
ただ、現状はこれまで通り保険適用で病院で「OTC類似薬」を処方されても3割負担です。先々、保険適応外ともなれば、自己負担額も増える訳で、自分で出来る花粉症対策も大事になってきますね。
外出時の花粉症対策
- 花粉情報をチェック
- 飛散の多い時間帯に注意
- メガネ・マスクを身に着けて。コートはツルツルした素材で
- 玄関でシャットアウト
- 帰宅後はすぐ、洗顔やうがいを忘れずに
家の中での花粉症対策
- ドア・窓を閉める
- 掃除はこまめに
就寝時の花粉症対策
- 布団は外に干さない
- お風呂で洗い流す
朝シャン派も、この季節は就寝前にシャンプーを - 空気清浄機の活用
「医療保険」と花粉症
花粉症による入院で給付金の請求を頂いた経験はありません。ただ、花粉症の治療を目的とした鼻の手術では手術給付金が給付されたケースはあります。
鼻焼灼術(鼻粘膜、下甲介粘膜)が請求の対象となる場合もありますので、保険会社にお問合せください。
セルフメディケーション
花粉症の治療には、効果が高く副作用の少ない医療用成分が含まれた市販薬が多く流通しています。わざわざ病院に行かず、自分で手軽にケアすることも可能です。
WHOの定義によると、『セルフメディケーション』とは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることだそうです。
2017年1月からは、「セルフメディケーション税制」がスタートしました。
医療費控除の特例で、1年間で12,000円を超えて購入した場合は、超える部分の所得控除ができるという税制です。上限金額は88,000円となっています。
厚生労働省 セルフメディケーション税制についてはこちら
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html
薬剤治療を保障する保険
保険会社が対象とした薬剤で通院治療をした場合、保障を受けられる保険もあります!
戦後の第一次ベビーブーム(1947~1949年)に生まれたいわゆる「団塊の世代」が75歳を迎え「超高齢社会」に突入することで起きるとされる「2025年問題」。
社会の変化に応じて、医療の受け方、保障の持ち方、老後の準備の仕方等、いろいろと考えていく必要がありますね。
この記事を書いた人
橘 美穂子(ファイナンシャルプランナー)
1997年大学卒業後、外資系金融機関に新卒入社。契約管理部門から営業部門へ。女性の少ない営業現場で、女性ならではの気配りや丁寧な対応でクライアントから絶大な信頼を得て営業部門初の女性管理職となるも、よりお客様に寄り添ったコンサルティングがしたく2014年に転職し現在。マネーセミナーの講師などもつとめる。■保持資格:2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格